闇夜でいじける



日の光をさがしている。
いつもさまよってる。



衝動的なものは誰の心にも存在するんだろうね。
そう考えていたらあまりに虚しくなったんだ。

世界のどこかでつぼがひとつ壊れても誰も気づきやしないくせに、きみらは大切なんだとぬかす。
どうして?
どうしてそんな風にいんちきをほざくんだろう。

そのせいでぼくはいつも道しるべをうしなうというのに。



ぼくらは次々こわれてく。
きみらもしらないうちにこわれていくに違いないんだ。

けどそれは所詮、自分の逃げを見抜かれたからいいわけしてる、だなんていわれたら。
ぼくにはかえすすべがないんだけれどね。



ぶっころせ、ぶっこわせ、みんなみんなこわれちゃえばいい。
ありきたりな文句こそ一番いいたいことなんだ。
日の光をさがしてる。
モンスーンにさらわれた出口を。

出口はどこだ。
音色をいくらかなでても涙はとまりやしない。



すくいなんてこない。
だってぼくはふつうじゃないから。




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