ベイビーズ



彼らはマッチを武器にして、防波堤を背にしたまま左手で擦った
今日がその日だ! ゆだんするなよ!
誰も目をそらすんじゃない、ぼくらのありのままをみてくれ


彼らはマッチを武器にして、防波堤を背にしたまま左手で擦った
そしてそのままアンドロイドと化し町は破滅にむかう
崩壊した頭脳がぼくらを救う、信じろ、信じろ、信じろ(約束だ)


ポピーの花がゆらゆらゆれているが
入道雲をちぎりとり毒ガスを吸った
悦び勇んでしししししししし死を待つ
太陽の化身、カラスがそれを笑う


ぼくらは吐瀉物にまみれ
ぼくらは自ら嘔吐しながら
ぼくらは腐った足を切断した
ぼくらにはうじが湧いている
脳みそは永遠のフラッシュバックをかなで
ぼくらは遥か宇宙を理解する
広い生命体のどこか遠くで
曼荼羅が鳴いている・オオン・オオン・オオン・・・・


ぼくらのうたをうたえ
ぼくらのうたをうたえ
きみがぼくを狂わせば、星空に色が散って誰かが投げキッス


ぼくらは炎にあぶられながら
はなればなれになったきみのまぶたをなぞる
ゆらぐ陽炎がくちびるをぬらす
(ベイビーズ。永遠に生きるんだ)



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