りんね



ばかな日々をくりかえすよ
負の感情が下卑たぼくをつくりだしたとき
こうしてうまれてくるんだな
いろんなものが
ばかな日々をくりかえしたら
すきまからオレンジの液体がもれでていた
なにもみえない
こんなのはぼくにはないもんな


いつも見張っていたよ闇の中を
いつも気張っていたよ光の中で
(みかんの種をうえたって)
(夕日が芽をだすことはないのに)


トワイライトのあいだをすりぬけて
わすれたくないんだぼくを
わすれたくないんだぼくを
まだぎゅうってされたことがないよ
かなしいよさみしいよ
そう言ってるきみを抱きしめるよ
世の中って柵をとびこえてきた
すきとおった糸とんぼの羽だ


雨粒がまるでとんぼ玉みたいだったんだ
大輪のひまわりが頭をかかげていたんだ
とんびが真っ青な空で宙返りをした
たたずんだぼくは黒い影になった



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