燃えている
水が燃え上がる
おふろに入ると
腕の縫ったところがぢくぢくするんだ
たくさんあけびを沈めたから
水面は種だらけ
恐らくサイダーでも
あの子は気に入ったと思う
腹が立ってるわけじゃないけど
螺旋階段を一歩づつ
のぼっている気分
自分から立ち上る石鹸の匂いがないと
生きていけない
水が燃え上がる
わたしが入ってるおふろ
燃えている
腕の縫ったところがパイみたいに
燃えている
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