しろい日



むくげ
ひまわり
うみ


ぼくはあのころのぜんぶに、ごめんなさいを言わなければならない


えきのホーム
はっしゃのあいず
透けるみかづき
田んぼの水にうつった入道雲


左手を脱臼して痛いけど
それさえいうひとが今ここにいない


つみかさねなくてもいい紙を燃やします
あのこはきっと正しいことをしてきた
ぼくはそこにもここにもいない


あのこは夜のまちであたらしい何かをみつけてわらっているだろうか
あのこは輝くまちで正しいことばの言い方をおぼえた
あのこはもうぼくのことを忘れちゃったろうな
あのすばらしいこはぼくのことを忘れちゃったろうな


ぜんぶわすれるかわりにうそばかりついてる
ごわごわでいっぱいになる
泣いてみせるのももういやだ
かたくなってゆく体でもう一度とびこみたいのです
水平線がそらととけたなまぬるい海に



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