ギャラクシー



赤と黒は果ての色
星はベガ
赤と黒は果ての色
星はスピカ


まって、きみの足早いくらいだよ
かくれてた存在をあらわにしたいのか
だったらメガホンをかしてやろう


ぼくらはブラックホールにのまれかねない
だから光の速度で何度もまいあがる
雨なんかに負けないぐらい大きな声で吼えたら
地球ががったがたんとゆれたんだよ


赤と黒は果ての色
星はベガ
赤と黒は果ての色
おねがいもううそはつかないで


おそいと泣くんじゃないよ
はやぶさはそんなこと考えちゃいない
頭からっぽにしたらもっと軽く、はじく、針であけたようにちっぽけな穴の隙間を


ぼくらはブラックホールにのまれかねない
なんだかんだと説教するつもりもなにもないのに
足が白夜にからみとられて
ちぎれゆく思いは海におちてく
ぼくらはブラックホールにまっさかさま
確かなもんなんてほんとはない
時間を忘れて、大きな声で吼えたら
意味もない、うまれたばかりの星が見えたんだよ


もっと遠くへいけたらさあ
どんなに愉快だろうって思うだろ
もっと遠くになにがあるのか知りたくなったら
ハレー、銀河の渦だ!


ぼ、く、ら、は、ブラックホール、に、の、ま、れ、か、ね、な、い
痛快な速度で
軽快なリズムで
風なんてまだちいさい
はじけて、恒星に
あまりに広い中を目で射るのさ



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