野ばら



ぼくらは下品でとりとめのないはなしをした
ちかくのやつらが顔をしかめるのがみえた


それは日常だ。
グロテスクそれでいて。テカテカひかるのだ
トカゲのようだ。そうそれはまるで
トカゲのようだった。ひどくうまく逃げるから


そういうものはひどくうつくしいのだ
薔薇がむれて咲いてる。まるでびろうどのようだ


それはぼくらがくらす世界だ。
睡眠不足の目玉。ここにいたくなくなったらきみを抱く
偽りですこれは。純粋なきみはそれでもぼくを信じる
宗教です。
ついてこないほうがいいんだよ


ぼくらは下品でとりとめのないはなしをした
細い肩
手でつかんだら鎖骨にふれた



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