[ 覚醒 ] ・・・・・意識上で雪がふる
冷たさ・宵が・皮膚からしみこんでくるようだ
白い息・ぼくの・存在が・浮き彫りにされた


闇のなかに一人だけで佇んで
足元の 黒い影が (青白い街灯によって) 三股に変化した


まぶたをおろせば虹色の青
くちびるが震える銀色の夜
遠吠えが冴えた世界の果てが
ナイフとなって銀河形成を抉った


[ 昏睡 ] 目覚ムルコトハナイノデス
沈黙ノ朝
異形ノ生物ガボクノ腹ヲ歩イテユク


見覚エノアル 滲ミハ 頭ヲ覆ウ空
静カニ話シテゴラン・・・・。誰カガ言ッタ


マブタヲオロセバ天空ノ青
耳朶ガ拾ウ金色ノ鐘ノ音
アレハドコカラ 聴コエテクルノダロウ
ボクノ手ガ 空間ヲマサグル



――あ いつかの色
――昼に浮かんで光ってる
二つの世界が交錯した瞬 誕生の雨が降っタ ・ ・ ・ ・
陽が弾ケたのだ。



戻る