アサ



無意味なランクアップを経て
朝の光に嫌気が差し
夜の町にとびだしたのさ


そこは黒くて
なにもなくて
河の音だけが響いていたんだ


でも誰にも届かない
でも誰も気づかない
ぼくだってきっと受けとりそこねていることだろうに。
きみらからの信号を


応えようとしたことなんてないままで
求めるのは間違ってるのかな


冷たい河の水
とけてしまえたらって
思ったんだ


固体であることを憎んだ
すべてが気に食わない
我侭だったから
今でもそうだけど


朝 の 光 を 。 否 定 し て し ま い た い 。
                              うそ。
                          ぜんぶうそ。



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