ミラーボール



虹色のミラーボールがネガポジ加工済み
今すぐにきみをどこかに連れていってくれる


引き攣る顔の皮
そんなに無理して笑わなくても


たばこをふかす指先に退屈って書いてあった
言わずと知れたつきあいの難しさ
眉間の皺が深くなりまるで900歳の婆みたい。


虹色のミラーボールが頭上で回ってる
絶え間なくこの星みたいに回ってる
きみはわざとそれを見ない


真赤な口が大きな声で笑ってるよ
耳を刺してひどく苦痛だ


とっくに諦めたって表情できみは過去を忘れてゆくけど
虹色のミラーボールは頭上で回ってる
絶え間なく独楽鼠みたいに回ってる
変わらない憂鬱な表情できみは泣きそうになっているけど
虹色のミラーボールは頭上で鳴っている
絶え間ない鼓動みたいに鳴っている



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