奏ら



ぼくらは約束をまもれない
一日先で小指をつなぐ


うまく分からない
自分がどこにいるのか・誰といるのか
放っておかれると今にも死にそうだ
手をのばしたって必ずしも何かに触れるわけじゃない


幸せは平等にやってこない。
脳内の天秤が傾けば 不幸はいとも簡単にやってくる


にやける影
ゆらゆら・・・揺れているな
もう抜け出した。とっくにひどい胸の痛みとはおさらば


ぼくでよければそばにいさせて
きみのとなりだったら いつでも笑えそうだ
幸福をつくれそうだ
きみが望んで ぼくのそばにいるなら
ぼくは何もこわくないんだ
何もこわくないんだ
血を流したって絆創膏があるってこと
今日がおわっても明日があるってこと
ちゃんと見えるから


十年後のぼくが懐かしいなって言いながら
今のぼくらを思い出してる


ぼくらの約束はまもられない
ずっと一緒にいようね
いつか忘れる約束をするために、一日先で小指をつないだ
泣くなよ
終わる今は駆け足だけど
こうすることで脳内の天秤はぴったりつりあっているのさ


ぼくでよければそばにいさせて
きみが怒った顔が 目にやきついてる
今にも死にそうで
きみが望んで ぼくを求めるなら
ぼくは何もおそれないんだ
何もおそれないんだ
血を流すきみがそうしてぼくを証明するから
今日泣いたら明日笑えるから
ぼくには腕があるって きみは生きてるって
こうしてちゃんと分かるから
聴こえるから
奏でるから



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